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2014.02.20

「未来は僕らの手の中に」の主旨について by マツ

「未来は僕らの手の中に」について趣旨説明です。(長文ですが、良かったら読んでみて下さい。

「未来は僕らの手の中に~暴力なき暴動~」と言うイベントを始めて、2014年3月で1年になります。
第一弾(東京)、第二弾(東京)、第二弾(大阪)、第二弾~アコースティックバージョンと、4回行いました。
第一弾は「東北復興を願う」をテーマに行いました。

このイベントを始めるきっかけになったのは、東日本大震災において被災した方々に対しての国の対応に憤りを感じ、ライブ活動を通して憤りの思いを訴えている俺に対して、PAULさんが声を掛けてくれた事、同じような思いを持っていてくれた事から、「一緒に何かやろう」っと、話し合いイベントを立ち上げる事になりました。

このままじゃ、この先の未来に夢や希望なんか無くなってしまうと感じて「未来は誰のものでも無い、これから先の子供達のものです」と言う思いから「未来は僕らの手の中に」と言う言葉をイベントタイトルにしました。

第一弾では「東北復興を願う!」を、テーマに行いました。
この日集まってくれたお客さん、出演者の皆さん、ライブハウスのスタッフの皆さんのパワーは凄いものがありました。(感謝感激です!)しかし、世の中を変えられるほどのパワーには全然足りていませんでした。それは、俺にたいした力が無いからです。
俺のような影響力も無いような人間が、ちょっと動いたところで世の中は変わらないと現実を突きつけられました。

第一弾が終了した後、今後を考えて悩みました。
テーマは、「東北復興を願う!」でしたが、対象が多すぎて焦点が絞れずに「何処に何を訴えるの?」っと、自分に問いただしても答えが出てこず、結局は漠然とした考えで動いていました。
訴えたい思いは様々な部分においてあります。有り過ぎてどうしたら良いか考えフラフラになりました。考えれば考えるだけフラフラになり、「こんな事やって何になんねんやろう?」っと、落ち込む日々が続きました。
俺自身が一人で漠然と怒るのは俺の勝手ですが、イベントを立ち上げて活動をする事により、賛同してくれる人達が集まってくれて、周りに協力してくれる人達が居る以上、俺の勝手では済まない動きになっている事をしっかりと受け止め、行動を取らなければ駄目だと痛感しました。

正直止めたほうが良いのかなぁ、と考えた事もあります。
中途半端な事に仲間を巻き込むぐらいなら止めたほうが良い。
けど、第一弾を行った結果がどうであれ俺の思いは中途半端ではないし、止めたくない。ややこしいから逃げるのではなく、そこで考え直して、焦点を絞って目標などを決めて続ける事が、周りの人達にも共感してもらえると感じました。

いろいろ考えていたが、俺の近くには、PAULさんがいる。
ずっと病気と闘い続けているPAULさんがいる。
しかもPAULさんは、自身が難病に侵されながらも音楽活動を続けている。
そんな状態なのに東北の人達の事を思って俺に声を掛けてくれた。
俺はPAULさんが若年性パーキンソン病だと告知されてから、出来る限りの協力をとの思いで、「SAP」と言う団体を立ち上げて、PAULさんの音楽活動を出来る限りでサポートして来ました。
その思いは継続してますので、このイベントの話が立ち上がった時から、SAPの精神も重ねてイベントを続けようと決意してました。
そんな理由もあり、色々考えた結果、「パーキンソン病をテーマにしよう」と考えが固まり、第二弾のテーマを「パーキンソン病について」にしました。
このイベントでパーキンソン病に焦点を当てた事により、PAULさんが音楽活動を通して「パーキンソン病と言う病気の事を世の中の人々に知って貰おう」との思いで音楽活動を続けている姿をもっと多くの人々に見て貰おうと言う思いが更に強くなってきました。

「未来は僕らの手の中に」と言う言葉をイベントタイトルにして、第一弾のテーマを「東北復興を願う!」にして、これから先の子供達の事を考えての行動としてイベントを継続している中で「パーキンソン病」と言う病気をテーマにした事での関連性を疑問視される声も上がりましたが、全く関連がないとは思っていません。

「東北復興を願う!」は、俺とPAULさんの共通の思いでのテーマでしたが、俺は東北の出身では無いし、東北で暮らした事も無い。
けど気になるし、知らん顔出来へん思いばかりが先走っていました。
人を集めてイベントを立ち上げるという事は、その先に責任も発生します。説得力の無い話には誰も耳を傾けてはくれません。
もちろん、東日本大震災の被災者の方々の事を考えての行動を取り続けたい思いはありますが、それだけでは無いのも事実です。
俺の思いが幾ら強くても、具体的に何をどのようにしたらいいのか定まらない。このまま進めていくより、目の前の出来る事から始めようと決断をしました。
俺の身近で難病と闘って、ステージに立ち続ける大先輩が居る。
その先輩がこのイベントの後押しをしてくれたんだ。
俺なんか地位も名誉も権力も金もない、ちっぽけな人間ですが、ちっぽけなりにも大きな思いはある。
ちっぽけなら、ちっぽけなりに出来る事をやろうという思いが強くなったのです。
パーキンソン病をはじめ、その他すべての難病に関しては、完治してくれることが希望です。しかし今は、まだ難しい中で、患者さん達の闘病生活は続きます。だからといって、治療法が見つからない事を悲観しているだけでは仕方ない。
パーキンソン病と診断されて、自暴自棄になり、一度夢や希望を失いかけたPAULさんが、また夢と希望を持つ事が出来るようになったのは、自身の歌に対する強い思いと、歌っている姿を見せる事で病気の事を知ってもらって、少しでも他の患者さんの励みになればとの思いと、周りのみんなの協力があったからです。
そんな現実を伝える事が俺の役割だと感じました。PAULさんの生き様及び姿を、ライブイベントを通して見ていただき、伝えていく事から始めようと「パーキンソン病」をテーマにしました。

そして、これからも夢と希望を持てる未来を目指して、出来る事から始めます。
夢と希望を持てる世の中になる事は、将来、大人になって行く子供達のためにもと思っています。
東北の事だけが、パーキンソン病だけが、その他の難病だけが、対象では無いです。
みんなが笑って暮らせて、苦しいときには助け合い、この世に生まれて良かった、日本に生まれて良かったと思えるような世の中になって欲しいだけです。
そうゆう意味を込めて「未来は僕らの手の中に」をタイトルにイベントを続けていきたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いします。

Butterfly Effect/マツ